調査内容 2008年4月に導入したパソコン・サーバー
調査時期 2008年5月中旬~下旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3135件(1051件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2008年4月に導入したパソコン・サーバーのメーカーと台数を聞いた(複数回答)ところ,導入台数は富士通が2007年5月実績以来約1年ぶりに,3度目の首位に立った。導入ユーザー数は,2006年9月実績(2006年10月調査)以来,デルが20カ月連続で首位を守っている。

 パソコン・サーバー導入台数の今回の1回答平均は30.6台で,前月2008年3月実績の14.1台の約2.2倍。2006年10月実績での55.7台(製造業ユーザーの大量一括導入回答6000台を含む)に次ぐ,歴代2番目に大きな値だ。

 ただし,集計上有効としている一般業種での「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の大量一括導入回答を除外すると,今回の1回答平均は9.1台で,逆に過去12カ月の本調査の最低に落ちる。パソコン・サーバーの1回答平均導入台数が一桁台を記録したのは,2007年3月実績(平均8.5台)以来である。

 なお,導入台数のメーカー順位は,この大量一括導入回答を除くと1位~4位が大接戦となるが,順位に入れ替わりはない。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 2007年2月調査(2007年1月の導入実績)の記事まで,「x社のサーバーをy台導入した」という回答1件を,x社についての「購入製品のメーカー数」1件と表現してきたが,2007年3月調査の記事から,x社についての「ユーザー数」1件という表現に変更した。つまり「ユーザー数イコール有効回答数」であり,導入したサーバーの実利用者数を聞いたものではない。
 また,本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答など,異常値と見られる回答を無効として集計対象外とした。この結果2008年5月調査では,パソコン・サーバーでは300台(1回答あたり約1.5台に相当)分の回答を,無効として集計対象から除外してある。
 調査実施時期は2008年5月中旬~下旬,調査全体の有効回答は3135件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1051件。

図●前月(2008年4月)のパソコン・サーバーの導入台数(n=197)