米調査会社Hitwiseは米国時間2008年10月3日,米Microsoftが検索サービス「Live Search」で実施しているキャッシュバック・プログラム「Live Search cashback」が一定の利用者を集めているとする調査結果を明らかにした。Hitwiseのリサーチ・ディレクタHeather Dougherty氏が同社公式ブログの投稿で公表した。

 それによると,Live Searchのサイト全体のトラフィックのうちでキャッシュバック・ページが占める割合は,7月6日~12日の週には3.75%だったが,9月21日~27日の週には6.29%に上昇した。厳しい経済情勢の中で消費者が支出を抑制しており,キャッシュバック・プログラムへの関心が高まった結果ではないかと同氏は分析している。

 同プログラムの利用者層を8月31日~9月27日の4週間について調べたところ,女性の占める割合が55%とやや多かった。年齢別では,25~34才が22%,35~44才が27%で,これらの層が半数以上を占めた。家計所得別では,3万~6万ドルが30%以上で,3万ドル未満と6万~10万ドルがそれぞれ約25%となり,所得が10万ドル以下の利用者がほとんどだった。

 他社と比較したMicrosoftの検索シェアは横ばいが続いており,7月~9月のシェアはいずれも5.4%前後だった。同期間に米Googleのシェアが70.8%から71.2%に上昇した一方,米Yahoo!のシェアが18.7%から18.1%に低下した点と比較すると,Microsoftは一定のシェアを維持しているという点をDougherty氏は指摘している。

 Live Search cashbackは,Microsoftが米国で今年5月から実施しているキャッシュバック・プログラム。同サービスの検索結果を通じて商品を購入した場合に,小売価格の数パーセントが現金で払い戻される(関連記事:Microsoft,「Live Search」利用者を対象にキャッシュバック・プログラムを開始)。

 Microsoftは10月から,Live Searchの利用に応じてポイントが得られる「SearchPerks」というプログラムも始めている(関連記事:Microsoft,「Live Search」利用促進ポイント・プログラムを開始

[Dougherty氏のブログ投稿記事]