調査内容 2008年5月に導入したパソコン・サーバー
調査時期 2008年6月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3163件（1207件）
（　）内は情報システム担当者の有効回答数


　日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で，2008年5月に導入したパソコン・サーバーのメーカーと台数を聞いた（複数回答）ところ，導入ユーザー数は，デルが21カ月連続，2006年9月実績（2006年10月調査）以来の首位を守った。

　一方，導入台数は前月2008年4月実績で約1年ぶりに首位に立った富士通と，2008年1月実績の首位を最後に3カ月連続で2位に甘んじてきたデルが大接戦。デルが富士通をわずか2台上回ったが，ほぼ“両社首位”と言える。

　パソコン・サーバー導入台数の今回の1回答平均は12.7台。前月2008年4月実績の平均30.6台から大きく低下したように見えるが，前月は一般業種での大量一括導入回答による大きな上げ底があり，これを除いた実質平均台数（9.1台）と今回の5月実績（大量一括導入なし）を比較すると，約40％の大幅増となる。

■調査概要
　日経マーケット・アクセスが，ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に，回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で，「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
　本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている（「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば，「全社情報システム部門」に限定せず，「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も，有効な回答者として認めている）ため，「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
　2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で，当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答など，異常値と見られる回答を無効として集計対象外とした。この結果2008年5月調査では，パソコン・サーバーでは2990台（1回答あたり約13.7台に相当）分の回答を，無効として集計対象から除外してある。
　調査実施時期は2008年6月中旬，調査全体の有効回答は3163件，「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務（企画立案・設計・開発・運用・予算承認など）を担当している」とした実質的な有効回答は1207件。

図●前月（2008年5月）のパソコン・サーバーの導入台数（n=218）