調査内容 2008年2月に導入したパソコン・サーバー
調査時期 2008年3月中旬
調査対象 ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者
有効回答 3200件(1174件)
( )内は情報システム担当者の有効回答数


 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に行った調査で,2008年2月に導入したパソコン・サーバーのメーカーと台数を聞いた(複数回答)ところ,導入台数は日本ヒューレット・パッカード(HP)が2007年10月実績(2007年11月調査)以来の首位に復帰した。

 前回2008年1月実績(2008年2月調査)で首位のデルは,今回も2カ月連続の首位ならず2位に後退。デルは2007年6月実績(2007年7月調査)2007年7月実績(2007年8月調査)で2カ月連続の導入台数首位に立ったのを最後に,奇数月の実績(2007年9月実績2007年11月実績,前回2008年1月実績)では導入台数首位に立ちながら,翌月はことごとく2位以下という結果に終わっている。

 一方,導入ユーザー数は,2006年9月実績(2006年10月調査)以来のデルの首位が18カ月連続に伸びた。

 パソコン・サーバー導入台数の今回の1回答平均は14.2台。2008年1月実績の15.0台から約6%減少である。ただし今回はパソコン・サーバーに「1回答で1メーカー製品を1000台以上」の“大量一括導入”回答がなかったため,これで比較すると前月(大量一括導入を除く1回答平均は11.0台)に対して約29%増となる。

■調査概要
 日経マーケット・アクセスが,ITpro Researchモニターに登録している企業情報システム担当者を対象に,回答者の勤務先の情報システムの構成要素としてのパソコン・サーバーの導入状況を聞いた。当該月に正式発注や契約など購入が確定したもののみが対象で,「過去に発注済みのパソコンが当該月になって納品されたもの」「回答者の個人用パソコンの購入」は除外している。
 2007年2月調査(2007年1月の導入実績)の記事まで,「x社のサーバーをy台導入した」という回答1件を,x社についての「購入製品のメーカー数」1件と表現してきたが,2007年3月調査の記事から,x社についての「ユーザー数」1件という表現に変更した。つまり「ユーザー数イコール有効回答数」であり,導入したサーバーの実利用者数を聞いたものではない。
 また,本調査では1企業・組織からの複数の回答を有効としている(「所属企業・組織で情報システムを担当している」と明示した回答者であれば,「全社情報システム部門」に限定せず,「事業所」や「部門」や「ワークグループ」の情報システム担当者も,有効な回答者として認めている)ため,「ユーザー数イコール導入企業数」とは断言できない。
 2006年12月調査から「業種がコンピュータ関連で,当該メーカーの全導入台数の過半数を占める」大量一括導入の回答を集計対象外としている。2008年3月調査でのサーバーで500台(1回答あたり約2.0台に相当)分の回答を,無効として集計対象から除外した。
 調査実施時期は2008年3月中旬,調査全体の有効回答は3200件,「所属する企業・組織で自社の情報システムにかかわる業務(企画立案・設計・開発・運用・予算承認など)を担当している」とした実質的な有効回答は1174件。

図●前月(2008年2月)のパソコン・サーバーの導入台数(n=247)