日経マーケット・アクセスが行った企業情報システム担当者調査で,回答者が執行・承認権限を持つ2006年10月~12月四半期のIT予算の前年同期比を,回答者の企業規模(下記注釈参照)ごとに比較した。

 「300人未満(本設問での有効回答数391)」の小規模ユーザーのIT予算は平均8.0%増で2006年9月調査と同じく今回も最も大きく伸び,「300人以上1000人未満(同64)」のユーザーは4.2%増,「1000人以上(同97)」はマイナス6.3%で,ともに全体平均(4.9%増,18日付け記事参照)を下回った。

◆注
 調査実施時期は2006年12月上旬~中旬,調査全体の有効回答は6066件,うち情報システム担当者の有効回答は1294件。本文中の「IT予算の前年同期比の平均」は,選択式回答の「完全に削減」を-100%,「昨年同期の50%未満にまで削減」を-75%,「50%以上80%未満にまで削減」を-35%,「80%以上90%未満」を-15%,「90%以上110%以内」を0%,「110%超120%以内」を+15%,「120%超150%以内を+35%,「150%超200%以内」を+75%,「200%超」を+125%,「昨年同期の予算はゼロ」を+200%に換算して加重平均した。平均値は+4.9(%),標準偏差は76.5(%)だった。
 「利用者規模」は,「回答者が担当・関与する情報システムを利用している就業者数(従業員,パート/アルバイト,派遣就業者を含む)」について聞いたものである。

図●最新四半期(2006年10月~12月)のIT投資予算(就業者規模)(回答者が予算執行・承認権限を持つ範囲の総額,n=570)