日経マーケット・アクセスが企業の情報システム担当者を対象に行った2006年12月調査で,2006年10月~12月四半期の「IT予算の前年同期比」は平均4.9%増だった。前回2006年9月調査での平均13.2%増からは大幅に縮小した。

 前回約50%の回答者が「ほぼ前年同期なみ(90%以上110%以内)」としていたが,今回の調査では約4割に低下。前年同期より10%以上増えたとする回答者も約3割から25%弱に減り,10%以上減ったとする回答者が約2割から35%強に増えた,いう結果だ。

 明日からは今回調査で明らかになった四半期IT予算の平均額,業種別/企業規模別/適用分野別の予算増減の結果を紹介する。

◆注
 調査実施時期は2006年12月上旬~中旬,調査全体の有効回答は6066件,うち情報システム担当者の有効回答は1294件。
 本文中の「IT予算の前年同期比の平均」は,選択式回答の「完全に削減」を-100%,「昨年同期の50%未満にまで削減」を-75%,「50%以上80%未満にまで削減」を-35%,「80%以上90%未満」を-15%,「90%以上110%以内」を0%,「110%超120%以内」を+15%,「120%超150%以内を+35%,「150%超200%以内」を+75%,「200%超」を+125%,「昨年同期の予算はゼロ」を+200%に換算して加重平均した。平均値は+4.9(%),標準偏差は76.5(%)だった。

図●最新四半期(2006年10月~12月)IT投資予算総計の昨年同期比増減率(回答者が執行・承認権限を持つ予算の総額について,n=554)