写真1●Oracle Exadata Database Machine X4の外観
写真1●Oracle Exadata Database Machine X4の外観
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写真2●Oracle Exadata Database Machine X4について説明する、米OracleのAndrew Mendelsohn(アンドリュー・メンデルソン)氏(データベースサーバー技術担当エグゼクティブ・バイスプレジデント)
写真2●Oracle Exadata Database Machine X4について説明する、米OracleのAndrew Mendelsohn(アンドリュー・メンデルソン)氏(データベースサーバー技術担当エグゼクティブ・バイスプレジデント)
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 日本オラクルは2014年1月21日、データベースサーバー専用機の最新版で第5世代に当たる「Oracle Exadata Database Machine X4」を発表し、同日提供を開始した(写真1写真2)。新版ではハードウエアスペックを高めたほか、データベースソフトとして最新版のOracle Database 12cを搭載した。最小構成時(8分の1ラック)のハードウエア参考価格(税別)は2390万円から。

 Exadataは、大容量データの高速検索に注力し、DWH(データウエアハウス)とOLTP(オンライントランザクション処理)の用途をともにカバーする。特徴は、データ格納ストレージからフロントのデータベースサーバーへのデータ転送を削減して高速化を図ったこと。具体的には、SQLクエリーを受け付ける前段のデータベースクラスターの背後に、検索機能を自前で備えたストレージユニットを配備し、検索処理を分散する仕組み。

 今回、Exadataを第5世代に当たる新版にアップデートした。前版「X3」との比較では、ハードウエアスペックを高めるとともに、データベースソフトを最新版のOracle Database 12cベースとした(関連記事:日本オラクル、インメモリー処理のDB専用機「Exadata X3」を発売、関連記事:日本オラクル、「Oracle Database 12c」の国内販売を開始)。

 性能を50~100%向上させ、ストレージ容量を33~100%拡大したという。Oracle Database 12cベースとしたことで、一つのデータベースインスタンスの上で仮想的なデータベースを複数立ち上げるマルチテナント型の使い方ができる。

 フルラック構成(2ソケットのフロントエンドサーバー×8台、ストレージサーバーが14台)における前版とのスペック比較は以下の通り。

 フロントエンドサーバー(8台)は、CPUコア数が128個(8コアCPU×16)から192個(12コアCPU×16)に向上し、メインメモリーが1024Gバイト(最大2048Gバイト)から2048Gバイト(最大4096Gバイト)に向上した。

 ストレージサーバー(14台)は、PCI Express接続型フラッシュストレージの容量が22.4Tバイト(400Gバイト×56)から44.8Tバイト(800Gバイト×56)に向上し、ハードディスク容量が100Tバイト/504Tバイト(高速型600Gバイトまたは低速型3Tバイト×168)から200Tバイト/672Tバイト(高速型1.2Tバイトまたは低速型4Tバイト×168)に向上した。

 そのほか、フロントエンドサーバーとストレージサーバーを接続するInfiniBand接続も、40Gビット/秒×1本から40Gビット/秒×2本に向上した。