米Dellの大株主で著名投資家のCarl Icahn氏と米Southeastern Asset Managementは現地時間2013年7月29日、同社創業者兼最高経営責任者(CEO)のMichael Dell氏が提示した同社非公開化計画の修正案について、認めないよう要請する公開書簡を、Dell取締役会の特別委員会に対して送った。

 Michael Dell氏と米Silver Lakeは7月24日、非公開化計画における1株当たりの買収価格を従来の13.65ドルから13.75ドルに引き上げる修正案を提出した。ただし買収価格引き上げの条件として、棄権票を反対票として数えないよう投票規定の変更を求めた。Michael Dell氏は、非利害関係者が所有する株の25%以上が未投票となっていることに言及し、これを反対票として見なすのは「公平ではない」と主張している(関連記事:Dell創業者が非公開化計画の修正案、1株13.75ドルに0.10ドル引き上げ)。

 Icahn氏は投票規定の変更に強く反対し、「現行の投票規定は最も重要なものの1つであり、非公開化計画の合意要件において株主を保護する唯一の手段だ。株主承認に関する手法はそれほど重大で、撤回できるものではない」と抗議した。

 なおIcahn氏とSoutheastern Asset Managementは、Michael Dell氏とSilver Lakeによる非公開化計画が承認されなかった場合の代替案として、1株14ドルの株式買い戻しを提案している(関連記事:Dell買収を巡り、Icahn氏が1株14ドルの株式買い戻し計画を提案)。

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