写真●Teradata Active Enterprise Data Warehouse 6700の外観
写真●Teradata Active Enterprise Data Warehouse 6700の外観
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 日本テラデータは2013年5月21日、DWH(データウエアハウス)アプライアンスのハイエンド機種「Teradata Active Enterprise Data Warehouse 6700」(Active EDW 6700、写真)を発表、同日出荷した。既存機種「Active EDW 6690/6650」の後継機であり、性能を最大で40%高めた。開発会社は、米Teradata。

 DWH専用アプライアンスのハイエンド機種である。データ容量は最大61ペタバイト(HDD構成)であり、大規模DWHの構築や既存のデータマートの統合などに適する。搭載するドライブ(2.5型SASドライブ)の種類に応じて、SSDとHDDが混在したハイブリッド型の上位モデル「6700H」(6690の後継)と、HDDのみの下位モデル「6700C」(6650の後継)を用意した。

 ハイブリッドモデルの6700Hは、個々のストレージアレイ(ドライブ収容棚)にSSDとHDDを混在させて収容し、ストレージアレイごとにSSDとHDDの割合を柔軟に組み合わせて運用できる。使用頻度が高いデータをSSDに配置するようにするなど、同社の動的ILM(階層型ストレージ)機能「Teradata Virtual Storage」と組み合わせて運用できる。

 既存機種(関連記事:日本テラデータ、ストレージ効率を高めた新DWH専用機を出荷)と比べて、ハードウエアスペックを高めた。6700Hの場合、CPUを最新のもの(6コアまたは8コアのXeon E5)に変更(2プロセッサー構成)したほか、キャビネット当たりのメモリー搭載数を8倍に高めた。これらにより、キャビネット当たりの性能を最大で40%向上させた。

 さらに、ノードやストレージアレイのほかにInfiniBandスイッチなどを同一キャビネットに搭載できるようにして、設置面積も削減。最大で50%削減をうたう。ノード間接続はInfiniBandで、最大2000ノードまで拡張できる。ソフトウエア面では変更はなく、DWHデータベースとしてTeradata 13.10以降が動作する(関連記事:テラデータ、カラム指向を追加したDWH向けRDBMS「Teradata 14」を出荷)。

 最小構成時の価格(以下、税別)は、ハイブリッドモデルの6700Hが1億9800万円(データ容量は7Tバイト)、HDDモデルの6700Cが1億4400万円(データ容量は13.7Tバイト)。いずれも、CPUノードは1ノード構成(ホットスタンバイノードを含めて2ノード構成)、仮想管理サーバー、データベース管理システム(DBMS)とユーティリティソフトを含む。