写真●ManageEngine OpManager 9.4の画面(NetAppストレージの監視画面)
写真●ManageEngine OpManager 9.4の画面(NetAppストレージの監視画面)
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 ゾーホージャパンは2012年12月18日、システム監視ソフト「ManageEngine OpManager」(関連記事)の新版「バージョン9.4」(写真)を発表、同日出荷を開始した。新版では、NetAppストレージ向けの監視テンプレートを標準で搭載したほか、ユーザー認証にActive Directoryを利用できるようにした。開発会社は米ZOHO。

 Web画面を備えたシステム監視ソフトである。SNMP/WMI、ポートスキャン、Syslog、Telnet/SSH経由のコマンド実行などにより、サーバー/ネットワークの性能情報やアプリケーションの稼働状況など各種の項目を監視する。監視データを集計してレポート化したり、監視データをリアルタイムにグラフ化して表示したり、監視データがしきい値を超えた際にアラートを発行したりできる。

 新版では、NetAppストレージを監視するための監視テンプレートを搭載した。これを使えば、監視手段(SNMPなど)、監視項目、監視間隔、などを個別に設定することなく、50を超える監視項目を推奨設定で監視できるようになる。監視データは、ダッシュボード画面を使って、ストレージ使用率、CPU使用率、応答時間、今日の可用性とパケットロス率、などを一覧できる。画面上では、装置の構成情報(ディスク/ボリューム)やアラートの発生状況も分かる。

 新版ではまた、Windows Server 2012/Windows 8用の監視テンプレートを搭載したほか、ManageEngine OpManagerのユーザー認証手段として、Active Directoryを利用できるようにした。

 稼働OSは、Windows Server 2003/2008/2012、Red Hat Enterprise Linux 4/5/6。価格(税別)は、最小構成となる監視対象50デバイスの場合、売り切り型の通常ライセンスが40万8000円、年間ライセンスが年額17万円。最大構成となる監視対象1000デバイスの場合、売り切り型の通常ライセンスが255万円、年間ライセンスが年額102万円。なお、監視対象が1000デバイスを超える場合は別ライセンス「Enterprise Edition」が必要(価格は要問い合わせ)。

 なお、オプションの「NCMプラグイン」(関連記事)を使えば、ルーターやスイッチのコンフィグ情報を集約して一元管理できる。