写真●ManageEngine OpManagerにNCM(Network Change Management)プラグインを適用した画面
写真●ManageEngine OpManagerにNCM(Network Change Management)プラグインを適用した画面
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 ゾーホージャパンは2012年11月12日、ネットワーク機器のコンフィグを管理する「NCM(Network Change Management)プラグイン」(写真)を発表、同日出荷した。システム監視ソフト「ManageEngine OpManager」(関連記事)の機能を拡張するアドオンソフトとなる。機能としては、既存のコンフィグ管理ソフト「ManageEngine DeviceExpert」(関連記事)に準じる。開発会社は米ZOHO。

 ManageEngine OpManagerは、システム監視ソフト(OpManager)とコンフィグ管理ソフト(DeviceExpert)を、同一のWeb管理画面に統合化した。具体的には、DeviceExpertで提供している機能を、OpManagerに対する機能追加モジュールという形で統合した。これにより、OpManagerによってシステムを統合監視しながら、この延長線でコンフィグの管理ができるようになる。

 プラグインであるNCMは、独立製品であるDeviceExpertと比べて、大きく三つの違いがある。(1)コンフィグ適用の承認ワークフロー機能を省略した。(2)管理可能なネットワーク機器の台数を最大1000台から最大100台に簡略化した。(3)稼働OSからLinuxを除外しWindows版だけとした。

システム監視ソフトとコンフィグ管理ソフトを統合

 前提となるOpManagerとDeviceExpertの概要は、以下の通り。

 OpManagerは、システム監視ソフトである。SNMP(Simple Network Management Protocol)監視を基本に、WMI(Windows Management Instrumentation)監視、Telnet/SSHログイン経由でのコマンド実行結果の監視、ポートスキャン(NMAP)、Syslog監視、サービス監視(応答時間の監視)など、各種の手段で情報を収集する。

 DeviceExpertは、コンフィグ管理ソフトである。ルーターやスイッチといったネットワーク機器のコンフィグ(設定)情報を集約して一元管理する。ネットワーク機器からコンフィグ情報を抽出して保存する機能と、作成/編集したコンフィグをネットワーク機器に配信して更新する機能を提供する。コンフィグの抽出と更新は、いずれも条件に合わせてスケジュール実行できる。ネットワーク機器の管理者パスワードを定期的に変更する機能も提供する。

 価格(税別)は、以下の通り。前提となるOpManagerは、最小構成となる監視対象50デバイスの場合、売り切り型の通常ライセンスが40万8000円、1年間限定のライセンスが年額17万円。一方、NCM(Network Change Management)プラグインの価格は、管理対象デバイス25~100台においてDeviceExpertの価格と同一であり、最小構成(25台)で年額13万6000円。