米Microsoftは現地時間2012年10月8日、ジェスチャー入力コントローラー「Kinect」をWindowsで活用するためのソフトウエア開発キット「Kinect for Windows SDK」をアップデートした。また、Windowsパソコン向けKinectセンサーの中国における提供開始を明らかにした。

 最新のKinect for Windows SDKは使いやすさを向上したほか、3軸加速センサーや深度センサーなどのデータAPIを強化し、カラーカメラの輝度や露出といった設定、赤外線照射のデータもAPIを介して利用できるようにした。より広い範囲での製造プロセス監視や、美術館など低照明下での導入を視野に入れたアプリケーション開発が行えるとしている。

 そのほか、ドイツ語の音声認識機能を追加し、SDKの使用法を紹介する新たなサンプルも付属する。最新SDKは次期OS「Windows 8」に対応する。

 Kinect for Windowsセンサーは、今後数カ月でさらにチリ、コロンビア、チェコ、ギリシア、ハンガリー、ポーランド、プエルトリコにも提供を拡大する予定。

 またMicrosoftは、Webプログラミングに関するオープンな標準策定を目指す「Web Platform Docs」プロジェクトに参加したことも明らかにした。Web Platform DocsのWebサイトでは、開発者が常に最新のHTML5やCSS4などに関する正確な情報を得られる場を提供する。参加メンバーにはMicrosoftのほか、Web関連技術の標準化団体World Wide Web Consortium(W3C)、米Mozilla、米Google、フィンランドNokia、米Facebookなどが含まれる。

(Kinectの日本における応用事例:関連記事1関連記事2

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]