写真●フード系ソーシャルアプリ「miil(ミイル)」の画面。ロケタッチのスポット情報を利用できる
写真●フード系ソーシャルアプリ「miil(ミイル)」の画面。ロケタッチのスポット情報を利用できる
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 NHN JapanとFrogAppsは2012年7月24日、両社がそれぞれ運営する位置情報共有サービス「ロケタッチ」とフード系ソーシャルアプリケーション「miil(ミイル)」の連携を開始したと発表した。同日公開したスマートフォン/タブレット端末用のmiilアプリ(iOSとAndroidに対応)で飲食店の料理などを撮影・投稿する際に、ロケタッチに登録されている飲食店の緯度経度や住所、カテゴリー(そば、中華、フレンチなど)といった情報を利用できる。

 miilはこれまで、利用者からの投稿を基に飲食店のデータベースを運用・更新してきた。今回の連携以降は、原則としてロケタッチに登録済みのスポット情報データベースを参照することになる。miilは料理を撮影・共有する機能の強化に経営資源を集中させる。ロケタッチにとっては外食に興味を持つmiilの既存ユーザーを取り込めるメリットがある。

 NHN Japanは、コミュニケーションサービスの「LINE」や「NAVERまとめ」などを運営するネット企業(関連記事)。2012年1月に旧ライブドアの事業を継承・統合した(関連記事)ため、旧ライブドアのロケタッチ事業もNHN Japanが運営することになった。

 ロケタッチの会員数は約15万5000人(2012年6月末)。位置情報共有サービスはオンラインの情報を店舗などの実需要に結び付ける概念「O2O(オンライン・トゥ・オフライン)」を具現化するきっかけになるが、米foursquare、ヤフー(Yahoo!ロコ)など競合サービスが多い。NHN Japanは他のアプリとの連携強化で、優位性の確立を目指す。

 FrogAppsは中村仁氏が2010年に設立したベンチャー企業。中村氏はそれ以前からTwitterマーケティングで知られる飲食店「豚組」(関連記事)など4店舗を経営しており、miilで外食産業とネットを結び付けることを目指す。

[NHN Japanの発表資料]
[FrogAppsの発表資料]