米Googleはクーポンサービスを手がけるドイツのDailyDealを買収した。DailyDealが現地時間2011年9月19日に明らかにした。またフランスAgence France-Presse(AFP通信)は、Googleの広報担当者が電子メールの取材に応じ、DailyDeal買収の事実を認めたと伝えている。

 DailyDealは2009年設立の企業。本社をベルリンに置き、現在はドイツのほか、オーストリア、スイスでもサービスを展開している。同社はこの買収によりGoogleのクーポン共同購入サービス「Google Offers」のチームに加わる。

 Google、DailyDealとも取引の詳細について明らかにしていないが、AFP通信によると、Googleの広報担当者は「身近で最新の地域店舗サービスを求める人々が急増しており、我々はそうした消費者の要求に応えるための方策を探求している」と述べている。とりわけDailyDealはこの分野で高い実績を持つという。

 Googleは、8月にクーポン情報アグリゲートサービスを手がける米Dealmapを、9月には電子クーポンサービスの米Zave Networksと、レストランガイドブックの米Zagat Surveyを買収するなど、デイリーディールと呼ばれる地域店舗向け割引/特典サービスの事業に力を入れている(関連記事:Google、レストランガイドの「Zagat」を買収、地図サービスに統合へGoogle、電子クーポンサービスのZave Networksを買収)。

 Google Offersは2011年6月にオレゴン州ポートランドでサービスを開始した。その後、サンフランシスコ、ニューヨーク市でも展開し、この9月にはボストン、シアトル、ワシントンDCなどにも対象地域を広げている。

[DailyDealのWebサイト]