米Googleは、日用品や食料品などの割引クーポンのサービスを手がける米国の新興企業、Zave Networksを買収した。Zave Networksが米国時間2011年9月2日に自社のWebサイトで明らかにした。

 Zave Networksはインターネットを介した電子クーポンサービス「Zavers」を手がける企業。2006年に米カンザス州カンザスシティで創業した。店舗で発行する会員番号の付いた専用カードや、携帯電話などのモバイル端末と、ネット上の顧客の登録アカウントとを連携させたサービスを提供している。顧客は、Webサイトなどで電子クーポンを入手し、カードやモバイル端末を店頭で提示し割引を受けられる。

 Zave NetworksはWebサイトに公開した声明で、「Googleに加わる機会を得たとき、我々のプラットフォームを次の段階へと急速に展開していくための絶好のチャンスと感じた」と述べている。また米AOL傘下のテクノロジー系ニュースブログTechCrunchによると、Googleの広報担当者は「彼らは優れたプラットフォームを開発している。Googleのコマース部門のチームに加わるのを楽しみにしている」と話している。

 なお、Zave Networksは今後の予定については明らかにしていないが、TechCrunchは、当面サービスは継続されるもようと伝えている。

 Googleは自社のクーポン共同購入サービス「Google Offers」を開始しているほか、クーポン情報アグリゲートサービスを手がける米Dealmapを買収するなど、デイリーディールとも呼ばれる地域店舗向け割引/特典サービスの事業に力を入れている(関連記事:Google、地元クーポン情報集約サービスのDealmapを買収)。

[Zave Networksの発表資料]