Zagatのホームページ
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 米Googleは米国時間2011年9月8日、レストランガイドブック「Zagat」を発行する米Zagat Surveyを買収したと発表した。取引金額や具体的な事業展開については明らかにしていないが、GoogleのMarissa Mayer部門副社長は公式ブログで、「Zagatのレストラン情報はユーザー生成コンテンツ(UGC)の先駆け」と説明しており、今後、Googleの検索・地図サービスとZagatのコンテンツを統合していく見通し。

 Zagatの創刊は1979年。ニューヨーク市のレストランガイドから始まったZagatは、今では対象を世界100カ国以上に広げており、カバー範囲も旅行、ホテル、劇場、映画など13の分野に拡大している。アンケート調査をもとに、料理、サービス、店舗の内装などを30段階で評価するのが特徴で、最近は印刷版ガイドブックのほか、有料モバイルアプリケーション、有料会員制Webサイト、割引/特典クーポンサービスも展開している。

 Googleは、Zagatのコンテンツを検索サービスや「Google Maps」に統合する見込み。Googleのサービスが持つ力をZagatの製品やユーザーにもたらすと同時に、Zagatの高い信用や経験をGoogleのユーザーにもたらすとしている。「Zagatのコンパクトな情報は昨今のモバイル端末の登場以前から携帯性に富んでいた」と説明しており、スマートフォンやタブレット端末などへの展開も視野に入れているようだ。

[Google公式ブログへの投稿記事]