米Wall Street Journal(WSJ)は現地時間2011年9月11日、米Amazon.comが電子書籍の定期購読(サブスクリプション)サービスを計画していると報じた。米国には映画やテレビ番組をネットを介して試聴する米Netflixのようなサービスに人気があるが、同紙はAmazonの事情に詳しい関係者の話として、AmazonはNetflixの電子書籍版のようなサービスを計画しており、現在出版社と協議中と伝えている。

 それによると、利用者は一定の年会費をAmazonに支払い、同社の電子書籍リーダー端末「Kindle」、あるいは数週間以内にも発表されると伝えられているAmazonの新端末で、読み放題のサービスが利用できるようになる見通し(関連記事:Amazon.comがタブレット視野にサイトデザイン刷新を計画中、米紙報道)。

 またAmazonには「Prime」と呼ぶ、年会費79ドルの商品配送優遇プログラムがあるが、このサービスの加入者に対しサブスクリプションサービスが提供されるもよう(関連記事:Amazon、映画やTV番組配信でタイトル数を10万本に拡充)。

 ただし、Amazonの新サービスが書籍の価値低下につながりかねないと懸念する声もあり、WSJは賛同する出版社が現れるかどうかは今のところ分からないとも伝えている。