ビデオ配信サービス「Amazon Instant Video」
ビデオ配信サービス「Amazon Instant Video」
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 米Amazon.comは米国時間2011年8月18日、米国で提供している映画やテレビ番組などのビデオ配信サービス「Amazon Instant Video」でタイトル数の大幅な拡充を図り、約10万本を提供できるようになったと発表した。また「Amazon Prime」の会員向けビデオ配信サービス「Prime instant video」でもタイトル数を増やし、9000本を用意した。

 同社がAmazon Prime会員向けにビデオ配信サービスを開始したのは2011年2月。この時点で、Amazon Instant Videoのタイトル数は約9000本、Prime instant videoのタイトル数は約5000本だった。

 同社はデジタルコンテンツ事業とオンライン小売り事業をともに強化する方針で、ビデオ配信サービスの拡充に力を入れている。Amazon Primeとは有料の商品配送優遇プログラムで、年会費は79ドル。Amazon.comで購入した商品について翌々日までの配達サービスを無制限で受けられるほか、1商品当たり3.99ドルの翌日配達サービスも利用できる。

 同社は2月、このAmazon Primeの会員に向け、追加料金なしで利用できるビデオ配信サービスを開始した。ビデオ配信サービスに魅力を感じ、Amazon Primeの会員が増えれば、小売りの売上増にもつながると期待している。(関連記事:Amazon.com、「Prime」会員に映画のストリーミングを追加料金なしで提供)。

 なおAmazon Instant Videoには、作品ごとに1日~数日間の「レンタル」(1~5ドル程度)と視聴期限のない「販売」(10~15ドル程度)があり、パソコンのWebブラウザーのほか、テレビ、セットトップボックス、Blu-ray Discプレーヤーなど約300機種の対応機器で視聴できる。

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