米Wall Street Journalは米国時間2011年9月4日、米Amazon.comがWebサイトのデザイン刷新を計画していると報じた。Amazonの広報担当者、Sally Fouts氏が同紙の取材に応じ、「9月の第1週に新デザインの試験運用を一部のユーザーを対象に始めた。今後順次、利用者の数を増やしていく」と述べたと伝えている。

 新デザインによる正式サービスの開始時期については明らかにしていないが、Amazonは数週間以内に同社製タブレット端末を発表する予定で、デザインの変更は新端末を視野に入れたものだという。

 同紙によると、新デザインのトップページは、従来に比べ簡素化されている。ボタンの数が減り、余白が増え、検索窓は大きくなる。また画面左にあるカテゴリー別のメニューはなくなり、電子書籍や音楽、映像、ソフトウエアといったデジタルコンテンツのネット配信/販売に力を入れた作りになっている。

 同紙は、Amazon.comでマネジャーを務めていたというDavid Selinger氏の見解を伝えている。それによると同氏は「顧客の端末がタブレット端末のように、より小さくインタラクティブなディスプレーに移行するなか、コンテンツを動的に表示し、個々の顧客に合わせてパーソナライズしていくことは重要だ。今回のデザイン刷新はそれらの機能を前面に出すことが目的」と話している。

 また米AOL傘下のテクノロジー系ニュースブログTechCrunchは、新デザインはタブレット端末とパソコン向けのデフォルトホームページになり、スマートフォン向けには別のデザインが用意されると伝えている。