米Microsoftは米国時間2010年10月1日、「Office」関連事業の新たな責任者を含む3人の幹部昇格を発表した。Office部門プレジデントには、オフィススイート最新版「Office 2010」の開発を率いたKurt DelBene氏（50歳）を任命した。
Office部門は、Microsoft Business DivisionプレジデントのStephen Elop氏が統括していたが、同氏は先月辞任し、9月21日付でフィンランドNokiaの最高経営責任者（CEO）に就任した（関連記事：Nokia、新CEOにMicrosoft Office部門トップのElop氏を任命）。
DelBene氏は、18年間Microsoftに勤務し、直近ではMicrosoft Business Division内のエンジニアリングおよび開発チームのリーダーとしてOffice 2010の開発に携わった。今後は、Office関連の各種ソフトウエアおよびサービスと、音声技術関連の取り組みを指揮する。
米メディアの報道（Wall Street Journal）によると、Elop氏の辞任以来、Office部門は同社CEOのSteve Ballmer氏が監督していたが、社内から責任者を選ぶだろうと見られていた。
なお、Microsoft Business Divisionにおいて「Microsoft Dynamics」などを手がけるビジネスソリューション部門は、Ballmer氏直属のKirill Tatarinov氏が引き続き指導する。
また、エンターテインメントおよびデバイス（E＆D）部門プレジデントのRobbie Bach氏が今秋退社するのに伴い（関連記事：Microsoft、エンターテインメント＆デバイス部門プレジデントとCTOが退社へ）、モバイルコミュニケーション事業担当プレジデントに同社勤務20年のAndy Lees氏（45歳）を、インタラクティブエンターテインメント事業担当プレジデントには2007年に同社に入社し「Xbox 360」の世界的事業展開の拡大に貢献したDon Mattrick氏（46歳）を任命した。
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