米Amazon.comは米国時間2010年7月19日、同社の電子書籍リーダー「Kindle」の販売増加に伴い、電子書籍の販売部数が印刷版書籍のそれを上回ったと発表した。

 同社によると、4~6月はKindleの月別販売台数が前月比および前年同月比で増加を続けている。特に、6月にKindle廉価モデルの価格を259ドルから189ドルに引き下げて以来(関連記事:Amazon.comとBarnes&Noble、電子書籍リーダー端末を値下げ)、増加率は3倍に拡大した。

 4~6月の3カ月間に、同社の米国ECサイトで印刷媒体の書籍100冊が販売されるごとに、Kindle向け電子書籍(無償コンテンツは除く)は140冊販売された。6月だけを見た場合、印刷媒体100冊に対してKindle向けは180冊にのぼった。

 また、2010年1~6月におけるKindle向け電子書籍の販売部数は、2009年1~6月と比べ3倍以上に伸びている。

 同報告では、Kindleの正確な販売台数について明らかにしていない。電子書籍リーダーとしても利用できる米Appleのタブレット型コンピュータ「iPad」は、発売後80日間で300万台が販売された(関連記事:Apple、iPadの販売台数が80日間で300万台に)。

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