米Appleは米国時間2010年6月22日、同社のタブレット型コンピュータ「iPad」の販売台数が発売から80日で300万台に達したと発表した。同社は、iPadの販売対象地域を7月に9カ国追加し、年内にはさらに拡大する予定。

 AppleのSteve Jobs最高経営責任者(CEO)は、「iPadは皆に愛されており、人々の生活の一部になっている。この魔法のような端末を世界中のより多くの人々に届けられるよう努力している」とコメントした。

 4月3日に米国で発売したiPadは、初日の販売台数が事前予約分も含めて30万台を超えた。4月30日には米国で第3世代(3G)携帯電話網のデータ通信に対応したモデルを発売し、約1カ月で100万台に達した。その後、5月28日に日本を含む世界9カ国で販売を開始。4月の販売開始から約2カ月後の5月末時点で200万台を売り上げていた(関連記事:Apple、「iPad」発売後60日以内で販売台数が200万台を突破)。

 Appleによると、iPad対応アプリケーションはすでに1万1000以上が開発されているほか、アプリケーション販売/配信サービス「App Store」に登録されている22万5000を超えるアプリケーションのほとんどがiPadで利用できるという。

 米メディア(San Francisco Chronicle)によると、米Piper JaffrayのアナリストGene Munster氏はiPadの販売が好調なことから、2010年の販売予想をこれまでの620万台から750万台に引き上げた。2011年は900万台になると予想している。

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