データセンターの省電力化を推進する米国の業界団体The Green Gridは米国時間2010年4月5日、産業界におけるエネルギー消費量削減を目指す世界各地の政府機関や業界団体、プロジェクトと連携し、データセンターのエネルギー効率を示す指標の策定に取り組むと発表した。

 The Green Gridと協調するのは、米エネルギー省の「Save Energy Now」、米連邦政府の「Federal Energy Management Program」、米環境保護局の「ENERGY STAR Program」、欧州連合(EU)の行動規範「Code of Conduct」、日本の経済産業省の「グリーンITイニシアティブ」、日本の業界団体「グリーンIT推進協議会」。

 エネルギー消費などに関する共通の用語や測定方法を定義し、データセンターの省エネ度を比較できる指標を作る。新たな指標などのガイドラインは、電力消費の効率性を示す業界標準指標「Power Usage Effectiveness(PUE)」をベースとする(関連記事:データセンターの効率性指標「PUE」が変わる[前編])。

 またThe Green Gridは同日、EPAの活動を支援するための部門「EPA ENERGY STAR Program Management Office」を設立したことも明らかにした。

 The Green Gridは、米AMDや米Dell、米Hewlett-Packard(HP)、米IBMなどがデータセンターのエネルギー効率を高めることを目的として2007年2月に設立した。データセンターやサーバーの消費電力を測定する基準、消費電力削減のための手法確立、省電力技術の開発などに取り組んでいる(関連記事:データ・センター省電力化に取り組むThe Green Gridが正式設立)。

[発表資料(PDF文書)]