モバイル機器向け共通プラットフォームの開発を推進する非営利団体Symbian Foundationは米国と英国で現地時間2010年2月4日、スマートフォン用OS「Symbian OS」ベースのソフトウエア・プラットフォーム「Symbian」全体をオープンソースとしてリリースした。ソースコードや開発キットなどをWebサイトで無償配布している。
Symbian Foundationは、108個あるSymbianプラットフォームの全パッケージについてソースコードを公開した。適用するソフトウエア・ライセンスはEclipse Public License(EPL)など。最新版プラットフォーム「Symbian^3」対応のアプリケーション開発キット「Symbian Developer Kit」とデバイス開発キット「Product Development Kit」も提供する。Symbian FoundationはSymbianに搭載する予定の新機能といった将来計画についても、積極的に公表するとしている(関連記事:Symbian Foundation、NokiaのSymbian^4向けUIコンセプトを公開)。
Symbian OSは英Symbianが開発したOS。フィンランドNokiaが同社を買収して開発を引き継ぐとともに、Symbian Foundationを設立してオープンソース化に取り組んでいた(関連記事:Symbian FoundationにHPなど14社が参加、パートナ企業は78社に/ノキア、ドコモなどがSymbianプラットフォーム統一を発表/NokiaがSymbianを買収へ、共通プラットフォームの開発に向けて非営利団体を設立)。
なお調査会社の米IDCは、Symbianが2013年まで世界スマートフォンOS市場で首位を維持すると予測している(関連記事:世界スマートフォン市場は2013年まで年平均21%で拡大、Androidが急伸へ)。
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