米Googleは米国時間2009年10月12日,米Genentecの会長であるArthur Levinson氏が同社の社外取締役を辞任したことを明らかにした。同氏は,米Appleの社外取締役も務めており,2社間での取締役重複が米連邦取引委員会(FTC)の調査対象になっていた。

 GoogleとAppleの取締役重複については,両社がより多くの分野で競合するにつれ,問題視する声が高まっていた。AppleとGoogleは現在,Webブラウザ(SafariとChrome),モバイル向けプラットフォーム(iPhone OSとAndroid),パソコン用OS(Mac OSとChrome OS)の分野で競合関係にある。GoogleのCEO,Eric Schmidt氏は今年8月,2006年8月より務めていたAppleの社外取締役を辞任した(関連記事:GoogleのCEO,Schmidt氏,ついにApple取締役を辞任)。しかしFTCは「両社間の残りの役員兼任について引き続き調査する」としていた(関連記事:FTC,Schmidt氏の取締役辞任後もGoogleとAppleの調査を続行)。

 Levinson氏は,Appleの取締役会に残り,2004年4月から参加していたGoogleの取締役会を去った。米メディアの報道(CNET News.com)によると,同氏は2000年にAppleの社外取締役に就いている。

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