米Novellが支援するオープンソース・プロジェクト「Moonlight Project」は米国時間2009年8月17日,米Microsoftのメディア再生プラグイン「Silverlight」に対応するコンテンツをLinux上で利用可能とするオープンソース・プラグイン「Moonlight 2」のベータ版を公開したと発表した。Mono ProjectのWebサイトで無償ダウンロード提供している。

 Moonlight 2は,Silverlight 2用のリッチ・インタラクティブ・アプリケーション(RIA)をLinux上で動かすためのソフトウエア。WMV形式のビデオやオーディオなどもLinuxで再生できる。既存の「Moonlight 1」を機能強化し,ビデオ/オーディオのアダプティブ・ストリーミング再生に対応させた。Linux向けオープンソース.NET互換環境「Mono」のランタイム機能を搭載することで,JavaScriptエンジンを300倍高速化するとともに,C#/Ruby/Python/JavaScriptといったプログラミング言語でLinux用RIAを開発できるようにしたという(関連記事:「Moonlight 1.0」のベータ版が公開,Linux上でSilverlightコンテンツに対応 Linuxで.NET互換を実現するMonoの正式版が公開)。

 Moonlightのソフトウエア・ライセンスはLesser General Public License(LGPL)v2。「openSUSE」「SUSE Linux Enterprise」「Fedora」「Red Hat」「Ubuntu」など主なLinuxディストリビューションに対応している。

 なお,Silverlightの最新版は現在「Silverlight 3」(関連記事:マイクロソフト、Silverlight 3対応の日本語開発ツールをリリース)。

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