日本通信は2009年6月4日,KDDIと第3世代(3G)移動通信網のレイヤー3接続について合意したと発表した。相互接続は9月までの完了を目指す。KDDIは,従来から卸契約という形で網を貸し出していたが,3G網を相互接続するのは今回が初めて。日本通信は,MVNE(mobile virtual network enabler)としてメーカーなどにKDDIの回線を提供することを想定する

 KDDIと日本通信の相互接続による料金は帯域幅10Mビット/秒当たりの月額料が約1250万円。契約者当たりの月額基本料は約90円。これはNTTドコモとの相互接続の料金である10Mビット/秒当たり月額1441万4934円,契約者当たりの月額基本料110円(関連記事)よりも安い水準である。

 日本通信はNTTドコモとのレイヤー3の相互接続を完了後,2008年8月にデータ通信サービス「b-mobile3G」を開始している(関連記事)。

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