米Googleは米国時間2009年4月2日,「Gmail」が初めて発表されてから5周年を迎えたという投稿記事を,同社公式ブログに掲載した。Gmailの発表は2004年4月1日。エイプリルフールだったことも相まって,1Gバイトという保存容量が話題を呼んだ(関連記事:米Google,保存容量1Gバイトの無料インターネット・メール・サービス「Gmail」を発表)。

 同社のGmail製品マネージャであるTodd Jackson氏はこの記事中で,「当時,一般的なインターネット・メール・サービスの保存容量はわずか5Mバイト程度だった」と振り返る。また「大容量に注目してGmailを試した人も多いだろうが,検索やラベル付け,強力なスパム防止機能などによる使い勝手のよさも,ユーザーが利用を続けている要因だろう」とも分析している。

 GmailはAjax技術により操作性のよい画面を構築している。サービス開始以来,テキストによるチャット機能(関連記事:米Google,インターネット・メール・サービス「Gmail」にチャット機能を統合)や,音声/ビデオによるチャット機能(関連記事:Google,「Gmail」に音声/ビデオ・チャット機能を追加)を追加したほか,オフライン対応(関連記事:Gmailのオフライン機能,英語版で実験提供へ)や送信取り消し機能を加えるなどの強化を続けてきた。保存容量も段階的に増やし,現在は7Gバイトを超えている。また52カ国語で利用でき,世界中で「数千万人が利用している」(Jackson氏)という。

 Jackson氏によれば,現在,ユーザーが送受信するメールの量は増えており,コミュニケーションの手法も多様化していることに加え,Webブラウザの速度や機能の向上も著しいことから,今後5年間の変化は,過去5年間より劇的なものになるとしている。

[Jackson氏のブログ投稿記事]