GPSナビゲーション製品を手がけるオランダのTomTomは現地時間2009年3月23日,Linux関連特許の管理会社Open Invention Network(OIN)と特許ライセンス契約を締結した。TomTomの携帯用ナビゲーション機器はいずれもLinuxを採用しており,Linuxの重要性が高いという。TomTomはGPSに関する特許侵害訴訟で米Microsoftと争っている(関連記事:GPSナビ・メーカーのTomTom,特許侵害でMicrosoftを反訴)。

 OINは,Linuxに関する特許を購入/管理し,LinuxやLinux関連アプリケーションに対して特許を行使しないことに同意した組織や個人に特許使用権を無償提供する。Linuxの利用推進と保護を目的として掲げ,2005年に発足した。米IBM,NEC,米Novell,オランダRoyal Philips Electronics,米Red Hat,ソニーが出資している(関連記事:Linux特許をロイヤルティ・フリーで提供する管理会社「OIN」が発足,米IBM/ソニーなどが支援NEC,Linux関連特許を無償提供する特許管理会社「OIN」に出資へ)。

 現在の保有特許数は275件以上。米GoogleもOINと特許ライセンス契約を結んでいる(関連記事:Google,Linux関連特許を無償提供する特許管理会社「OIN」に参加Linux Defendersで無意味な特許訴訟に対抗する)。

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