米Googleは米国時間8月7日,Linuxの保護を目的とする特許管理会社である「Open Invention Network(OIN)」に参加することを発表した。同社Open Source Programs担当マネージャのChris DiBona氏が公式ブログで明らかにしたもの。

 OINは,Linuxに関する特許を購入,管理し,LinuxやLinux関連アプリケーションに対して特許を行使しないことに同意した組織や個人にそれらの特許の使用許可を無償提供している(関連記事)。米IBM,米Oracle,NEC,ソニーなどが参加しており,Linux関連の特許を無料で提供するクロスライセンスに合意している。コミュニティにおいて特許問題に関する懸念が軽減されるため,OINメンバーは知的財産問題よりもソフトウエアの開発に注力できる。

 DiBona氏によれば,Googleのエンジニアが使っているワークステーションの大半がLinuxであり,検索エンジンのgoogle.comでは,検索結果をLinuxサーバーが返しているという。GoogleはLinuxコミュニティに対して強い責任を感じており,Linux開発者に何らかの貢献をしたいと考えていた。そのため,Linuxに関わる人のために法的に保護された環境を作成するOINのライセンシになったと説明している。

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