米Motorolaは米国時間2009年1月14日,新たに約4000人の削減計画を発表した。また,2008年第4四半期決算の1株当たり損失が7~8セントになる見込みであることを明らかにした。

 同社は年内に,モバイル・デバイス部門で約3000人,他の部門で約1000人を追加削減する。これらの計画と,12月17日に発表したコスト削減策(関連記事:Motorola,給与や年金も含めコスト削減を計画)により,2009年の経費削減効果として約7億ドルを見込む。同社は2008年第4四半期に約3000人の従業員削減策も発表しており,合計で2009年の年間コストを15億ドル節約できると予測している。

 また,同日発表した2008年第4四半期決算の速報によると,売上高は70億~72億ドルの範囲になる見通し。携帯電話出荷台数は約1900万台で,「エンドユーザー需要の低迷と顧客の在庫削減が影響した」(同社)。企業向けモバイル・ソリューション事業と家庭およびネットワーク・モバイル事業は好調だったという。正式な決算発表は2月3日に行う予定。

 なお2008年第3四半期の業績は,売上高が前年同期比15%減の75億ドル,継続事業による会計原則(GAAP)ベースの純損失は3億9700万ドル(1株当たり損失は18セント)。携帯電話出荷台数は2540万台だった(関連記事:MotorolaのQ3決算は約4億ドルの赤字,携帯電話事業の分社化計画を延期)。

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