図●NTTドコモの法人向け「全国型内線サービス(仮称)」のサービス・イメージ
図●NTTドコモの法人向け「全国型内線サービス(仮称)」のサービス・イメージ
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 NTTドコモは12月24日,同社のFOMA対応携帯電話機とオフィス内の内線電話機の間で内線通話ができる「全国型内線サービス(仮称)」を2009年夏をめどに提供すると発表した。例えば社外でもFOMAの圏内であれば,内線番号を使って社内の内線電話機と通話できる。

 内線通話の対象となるのは,FOMA携帯電話と該当法人内の内線電話機およびFOMA携帯電話間。同一法人で内線グループを設定し,その範囲内は固定-携帯,携帯-携帯を問わず内線番号で発信し通話ができる。対応する携帯電話の機種は,データ通信用カード以外のFOMA端末。携帯電話の契約形態(法人契約か個人契約か)などは現時点では未定である。料金は携帯電話の基本料金以外に,別途同サービスのための定額料金が必要となる(金額は未定)。

 同サービスは,NTTドコモの企業向けIP電話サービス「ビジネスmoperaIPセントレックス」と同じIP電話網を使う。携帯電話機の080/090番号は,IP電話サービスの050番号にひも付いており,それらが各企業の内線電話番号にひも付くといった仕組みも考えられる。さらに,携帯電話からの発信者番号として内線番号を使える。

 企業内のPBX(構内交換機)は,NTTドコモのIP電話網を通して同社の携帯網に接続する()。対応するPBXは,原則同社が現在提供中の内線ソリューション「PASSAGE DUPLE」に対応する機器。また,NTTドコモ自身がアウトソーシングでPBX機能を提供する。

 なお,携帯電話と企業内の固定電話間の内線ソリューションは,12月15日にソフトバンクモバイルとソフトバンクテレコムが発表した「ホワイトオフィス」(関連記事)や,ウィルコムが2007年末から提供している「W-VPN」(関連記事),KDDIが2009年春に提供開始予定の「KDDIビジネスコールダイレクト」(関連記事)がある。


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■修正履歴
公開当初,3段落目に「『ビジネスmoperaIPセントレックス』を発展させたもの」との表現がありましたが,「『ビジネスmoperaIPセントレックス』と同じIP電話網を使う」に訂正しました。また,同じく3段落目に「携帯電話機の080/090番号は(中略)それらが各企業の内線電話番号にひも付く」とありましたが,必ずしもこうした仕組みになるわけではないため,「~ひも付くといった仕組みも考えられる」に変更しました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/12/24 19:10]