米Friendsterは,同社が運営するSNSサイト「Friendster」に,米Facebookのアプリケーション開発プラットフォーム「Facebook Platform」へのサポートを追加した。開発者は,Facebook用に構築したアプリケーションや機能をFriendsterにも移植することができる。

 Facebookでは米国時間2008年6月に,Facebook Platformの一部をオープンソース化することを明らかにしている。同プラットフォームを稼働させているコードの大半と,よく使われているメソッドやタグのインプリメンテーションなどを公開している(関連記事:Facebook,アプリ開発プラットフォームの「かなり多くの部分」をオープンソース化)。

 SNSアプリケーション開発については,米Googleが推進するSNSアプリ用のAPI群「OpenSocial」もあるが,Friendsterは今年8月に,OpenSocialに対するサポートも表明していた(関連記事:Friendster,OpenSocialアプリケーションの利用が可能に )。

 Friendsterグローバル・マーケティング担当バイス・プレジデントのDavid Jones氏は,「FacebookとOpenSocialプラットフォームの両方に対応することは,Friendsterユーザーと同様,企業や個人開発者に大きな恩恵をもたらす」と述べている。Facebook用アプリケーションの開発にリソースをつぎ込んできた開発者は,それを容易にFriendsterに移植できる。Web 2.0を取り入れている企業は,FacebookとOpenSocial APIを使って構築していたアプリケーションのFriendsterへの導入手段をフレキシブルに選べるようになるとしている。

 Friendsterによると,同社サイトのユーザーとFacebookユーザーとの重複率は22%という。そのため,Friendsterの月間ユニーク・ビジター5700万人の78%に相当する4500万人が,Facebook開発者の新たなアプローチ対象になる。また,Friendsterのアプリケーション販売モデルや口コミ効果を利用して,収益を得ることができると,同社は説明している。

[発表資料へ]