米AMDは,2008年第2四半期の決算で9億4800万ドルの費用を計上することを,米国時間2008年7月8日に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類で明らかにした。2006年に買収したATI Technologies事業(関連記事:AMDが54億ドルでATI買収を完了,CPU/GPU統合プロセサ「Fusion」を発表)の減損処理などが含まれる。

 内訳は,ATIの営業権ならびに無形資産の損失が約8億8000万ドル,第2四半期に開始したリストラ策の費用が約3200万ドル,短期的投資に関する非一時的減損が約3600万ドル。

 AMDでは,ATI買収の影響が長引き,赤字決算が続いている(関連記事:AMDの2007年Q3決算,前年比23%の増収だが約4億ドルの赤字AMDの2007年Q4決算,増収だがATI買収などの影響で赤字幅拡大AMDの2008年Q1決算,前年比22%の増収も引き続き赤字)。第1四半期決算発表時には,全従業員の約10%を削減するリストラ策を明らかにしている(関連記事:AMDのQ1決算は22%増収だが「事前予測に届かず」,10%の人員削減へ)。リストラ策は,2008年末までに完了する予定。

[SECへの提出書類]