米AMDは米国時間1月17日に,2007年第4四半期と通期の決算を発表した。第4四半期の売上高は17億7000万ドルで,前年同期の17億7300万ドルとほぼ変わらず,前期の16億3200万ドルに比べ8%増えた。純損失は当期が17億7200万ドル(希薄化後の1株当たり損失は3.06ドル),前年同期が5億7600万ドル(同1.08ドル),前期が3億9600万ドル(同0.71ドル)だった。

 営業損失は,当期が16億7800万ドル,前年同期が5億2900万ドル,前期が2億2600万ドル。当期の数字には,カナダATI Technologiesの買収/統合関連費用16億6900万ドルなどを含む。こうした影響を除いた当期の非GAAP(会計原則)ベースの営業損失は900万ドル。

 粗利益率は44%で,前年同期の36%および前期の41%から改善した。

 事業別でみると,コンピューティング・ソリューション事業の売上高は前期比9%増の14億200万ドル。マイクロプロセサの出荷個数は,ノート/デスクトップ・パソコン向けが前期比7%増,サーバー向けが同22%増となった結果,マイクロプロセッサの売上高は合計で同11%増となった。

 グラフィックス事業の売上高は2億5900万ドル(前期比3%増),家電製品事業の売上高は1億900万ドル(同12%増)。家電製品事業の増収は,ゲーム機関連のロイヤルティ収入と携帯電話機向け製品の販売が増えた影響という。

 2007年通期の業績は,売上高が60億1300万ドル(前年比6%増),純損失が33億7900万ドル(前年は1億6600万ドル)だった。

 2008年第1四半期の見通しについて,AMDは季節的な要因で売上高が減少すると予測している。

 なお,米Intelは2007年第4四半期に過去最高の売上高107億ドルを記録し,純利益23億ドルとなった(関連記事:IntelのQ4決算は過去最高の売上高,マイクロプロセサとチップセットがけん引)。

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