米AMDは米国時間10月18日,2007年第3四半期の決算を発表した。売上高は前期比18%の増の16億3200万ドルで,前年同期を23%上回ったが,純損失として3億9600万ドル(1株当たり損失71セント)を計上した。前年同期は,純利益として1億3600万ドルを計上していた。

 当期の数字には,カナダATI Technologiesの買収/統合関連費用や資産の評価損など1億2000万ドル(1株当たり22セント)が含まれている。

 同期は,コンピュータ関連部門の売上高が前期から17%増加した。マイクロプロセサの売上高が前期比で19%増加し,出荷台数も前期から16%増えている。モバイル・プロセサが好調で,出荷台数は前期から41%増,前年同期からは68%増加している。

 グラフィックス部門の売上高は2億5200万ドルで,前期から29%増加した。新しいグラフィックス・プロセサ「ATI Radeon HD 2000」シリーズが好調で,出荷台数と売上高が伸びたという。

 AMDのCFO(最高財務責任者)を務めるRobert J. Rivet氏は,「当期は,売上高を伸ばし,粗利益を8パーセント・ポイント改善したほか,営業損失を半分以下に縮小できた」とコメントしている。

 AMDは,2007年第4四半期の売上高が季節的な要因により上昇すると予測している。

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