米Yahoo!のオープン戦略提唱者として知られるJeremy Zawodny氏は,同社を退社し7月にオンライン・クラシファイド広告サイトを運営する米craigslistへ移る。

 Zawodny氏によると,同氏は数カ月前craigslist最高技術責任者(CTO)のEric Scheide氏から「MySQLに詳しい人物を知っていたら紹介してほしい」との電子メールを受け取っていた。その際転職などまったく考えていなかったが,のちにcraigslistが財務基盤のしっかりした小さな企業で,優れたサービスを提供しており,オープンソースに好意的な環境を持っていることなどを知り,移籍を決めたという。

 craigslistは同名のWebサイト「craigslist」を運営している企業。米comScoreの調査によると,2008年5月における同サイトのユニーク・ビジター数は3148万9000人で,総合18位だった(関連記事:5月の米国Webサイト,母の日の影響でギフト・サイトのアクセス増加)。

 米メディア(CNET News.com)によると,Zawodny氏は開発者ネットワーク「Yahoo! Developer Network」の設立にかかわったほか,オープンソース推進活動を展開し,Yahoo!のオープン戦略を提唱した人物。

 このところYahoo!では幹部の退社が相次いでいる。既に上級副社長のJeff Weiner氏,最高データ責任者(CDO)のUsama Fayyad氏,写真共有サイト「Flickr」共同創設者のStewart Butterfield氏とCaterina Fake氏が去った(関連記事:Yahoo!ネットワーク部門責任者のJeff Weiner氏が辞任,相次ぐ幹部の退社MSとの交渉を打ち切ったYahoo!が抱える問題)。

 米メディア(CNET News.com)では,検索/広告技術担当上級副社長のQi Lu氏,コミュニケーション担当上級副社長のBrad Garlinghouse氏,検索担当上級副社長のVish Makhijani氏,事業戦略担当副社長のJason Zajac氏もYahoo!を退社したと報じている。

[Zawodny氏のブログ投稿記事]