米Microsoftが米国時間9月12日,2008年第1四半期リリース予定の「Windows Vista」用サービス・パック「Service Pack(SP)1」の概要を発表した。SP1を適用すると,デスクトップ検索機能に変更が加わり,Windows Vistaにサードパーティ製検索アプリケーションを組み込めるようになるという。

 現在Microsoftは,SP1ベータ版の限定リリースに向けて内部試験を実施している。製造段階(RTM:Release To Manufacturing)への移行は2008年第1四半期に行う予定(関連記事:Microsoft,「Windows Vista SP1」のベータ版を限定リリース,RTMは08年Q1)。

 SP1では,米Googleからの要求に応じ,デフォルトのデスクトップ検索アプリケーションを選択できる仕組みをOEMとエンドユーザーに提供するといった変更をWindows Vistaに施す(関連記事:Microsoft,Googleの申し立てに応じVistaのデスクトップ検索機能の仕様を変更へMSとGoogleの「デスクトップ検索」を巡る争い)。

 具体的には,デフォルトのデスクトップ検索アプリケーションを呼び出す新たな仕組み“検索プロトコル”を設け,コントロール・パネルで検索プロトコル選択手段やデフォルト検索アプリケーション設定手段などを提供することで,検索アプリケーションの変更を実現する。

 ユーザーが設定したデフォルト検索アプリケーションは,以下の方法で呼び出せる。

・WindowsキーとFキーの同時押下

・スタート・メニューでのF3キー押下

・エクスプローラでのコントロール・キー+Fキー押下

・エクスプローラのツールバーにある「Search Everywhere」(すべての場所を検索)オプションのクリック

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