NECは4月18日,Linuxファイルシステムの最大サイズ拡大,クラッシュダンプ機能の強化に貢献し,同日販売開始された「Red Hat Enterprise Linux 5」にも採用されたと発表した。

 NECはファイル・システムext3のサイズを拡大する開発を行い,Linuxカーネルに標準採用された。これにより32ビット環境での最大ファイル・サイズは2Tバイトから4Tバイト,最大ファイル・システム・サイズは8Tバイトから16Tバイトに拡大した。この改良はNECソフトウェア東北の佐藤尚氏が中心となり開発した(関連記事「日本からのパッチでext3ファイル・システムの容量を拡大」---The Linux Foundation Japanシンポジウム

 またLinuxの障害時にメモリー情報を記録するクラッシュダンプ・ツールKdumpの開発に参加し,データを圧縮してディスクに出力する機能を開発した。これにより,ダンプ採取に要する時間を短縮し,より確実にダンプを取得できるようになるとしている。

 Red Hatは2005年に「Red Hat Enterprise Linux4」を発売した際,富士通がLinuxの開発を支援したと発表している(関連記事)。

◎関連資料
NECソフトウェア東北 佐藤尚氏「ext3/4の開発動向」(PDF)