米Microsoftは米国時間2月19日,データベース管理システム「SQL Server 2005」用Service Pack 2(SP2)の提供を開始した。SP2を適用すると,「Windows Vista」「the 2007 Microsoft Office system」との互換性を確保できる。Microsoftは,SP2をWebサイトでダウンロード提供している(関連記事その1その2)。

 SP2による主な強化点は以下の通り。

・Office 2007用データ・マイニング・アドイン:「Excel 2007」「Visio 2007」から「SQL Server Analysis Services(SSAS)」のデータ・マイニング機能を利用可能とする

・「SQL Server Reporting Services(SSRS)」と「Office SharePoint Server 2007」の互換性を確保し,SharePointの「Report Center」と連携可能とすることで,SSRSで作成したレポートの処理/管理がSharePointを使って行える

・SSASのExcel 2007および「Excel Services」に関する性能/機能が向上する

・数値データを圧縮して格納する「vardecimal」:従来固定長だった数値データを可変長列として保存する。データの保存に必要なストレージ容量を減らし,全体の処理性能を高められる

・「Report Builder」におけるOracleデータベース対応を改善する

・「SQL Server Reporting Services」で米Hyperionの「Essbase」キューブ上のレポート構築を可能にする

 またMicrosoftは,「SQL Server 2005 Enterprise Edition」のライセンス体系を刷新し,サーバー上で利用可能な仮想化インスタンス数の上限を撤廃した。

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