マイクロソフトのセキュリティチームは,Windows XP Service Pack 1(SP1)のユーザーに対して,まずはXP SP2を適用してから,11月15日に公開される“11月の定例パッチ(セキュリティ更新プログラム)”を適用するよう呼びかけている。XP SP1はサポートが終了しているためにパッチが提供されないためだ。

 Windows XP SP1のサポートは10月11日に終了している。このためXP SP1用パッチは,10月11日公開分が最後(関連記事:WindowsやOfficeに危険なセキュリティ・ホール)。今後は,XP SP1が影響を受けるセキュリティ・ホールが見つかって,XP SP1用のパッチは提供されない。XP SP1が影響を受けるかどうかも公表されなくなる。

 このためマイクロソフトでは,サポート終了前から,XP SP2へのアップグレードを強く推奨している(関連記事:Windows XP SP1のサポート終了間近)。セキュリティ組織のJPCERTコーディネーションなども注意喚起している(関連記事:ソフトウエアのサポート期限に注意)。

 マイクロソフトの告知によれば,11月15日にはWindows関連の修正パッチが複数公開される予定である(関連記事:11月のセキュリティ情報は6件)。このなかには,セキュリティ情報に明記されていなくても,XP SP1も影響を受けるセキュリティ・ホールが含まれると予想される。XP SP1ユーザーはSP2へアップグレードしたうえで,明日のパッチ公開日を迎えたい。

日本のセキュリティチームのBlog