マイクロソフトは9月27日,8月に公開したWindows 2000用パッチ(セキュリティ更新プログラム)の修正版をリリースした。当初公開されたパッチには,適用するとファイルが破損する問題が見つかったためだ。修正版パッチは,通常のパッチと同様にMicrosoft Updateなどから適用できる。

  8月9日に公開された「Windowsカーネルの脆弱性により,特権が昇格される (920958) (MS06-049)」の修正パッチを適用したマシンでは,ファイルが破損する場合があることが明らかとなっている(関連記事:8月公開のWindows 2000用パッチに問題)。NTFS圧縮を利用している場合には,新規に作成したファイルや更新したファイルが破損する恐れがある。

 このため同社では,9月14日にこの問題を公表。サポートに問い合わせたユーザーに対して,問題を解消するパッチ(hotfix)の提供を開始した(関連記事:マイクロソフト「Windows 2000用パッチでファイルが壊れる問題」のパッチを用意)。その後,このhotfixを「ダウンロードセンター」で公開して,だれでも入手できるようにした(関連記事:「Windows 2000用パッチでファイルが壊れる問題」を解消するパッチが公開)。

 そして今回,この問題を解消した新しい修正パッチを公開した。新しいパッチを適用すれば,hotfixを適用する必要はない。パッチの適用対象はWindows 2000 SP4。自動更新機能やMicrosoft Update,Windows Updateから適用できる。【9月27日追記】なお,hotfixを既に適用している環境には,今回の新しいセキュリティ・パッチは配信されない【以上,9月27日追記】。パッチはセキュリティ情報のページからも入手できる。

マイクロソフトの情報(最終更新日: 2006年9月27日)