米Microsoftは現地時間9月18日,8月にリリースされたWindows 2000用修正パッチで発生する問題を解消するパッチ(hotfix)を同社サイトで公開した。

 8月9日に公開された「Windowsカーネルの脆弱性により,特権が昇格される (920958) (MS06-049)」の修正パッチを適用したマシンでは,ファイルが破損する場合があることが明らかとなっている(関連記事:8月公開のWindows 2000用パッチに問題)。

 マイクロソフトでは,この問題に関する情報を9月14日に公開するとともに,回避策(NTFS圧縮を無効にする)を公表。米国時間9月15日には,Microsoftはこの問題を修正するパッチを用意し,同社のサポートに問い合わせたユーザーのみに提供を開始した(関連記事:「Windows 2000用パッチでファイルが壊れる問題」のパッチを用意)。

 そして今回,Microsoftはこのパッチを「ダウンロードセンター」で公開。サポートに問い合わせなくても,パッチを入手できるようにした。日本語版もダウンロードできる。パッチの適用対象は,「MS06-049」のパッチを適用したWindows 2000 SP4。パッチ適用後にマシンを再起動する必要がある。

 今回公開されたパッチは,インストールされている「MS06-049」パッチと置き換わるものではない。問題を解消するためだけのパッチである。同社のセキュリティ・チームであるMicrosoft Security Response Center(MSRC)の情報によれば,今回の問題を修正した新しい「MS06-049」パッチは,用意ができ次第,Windows Updateや自動更新機能などで配布する予定であるという。

米Microsoftの情報
Microsoft Security Response Center(MSRC)の情報
ダウンロードセンター(Update for Windows 2000 (KB925308) - 日本語)