NTT西日本は4月25日,同社のIP電話サービス「ひかり電話」および「ひかり電話ビジネスタイプ」などで発生したトラブルの原因を発表し,同時に故障発生により顧客に迷惑をかけたことを謝罪した。

 ひかり電話,ひかり電話ビジネスタイプが長時間の発着信不能に陥ったのは3月31日のこと(関連記事)。その後4月13日(関連記事),4月21日(関連記事)にも,一部ユーザーにつながりにくい現象が発生したり発着信ができなくなるなどのトラブルが連続して発生していた。

 NTT西日本は3月31日のトラブルについて,県間伝送装置の工事の際に装置内のソフトウエアに不具合が発生したことで,加入電話や携帯電話からの呼が増大したことを根本原因として挙げた。それに伴い,ひかり電話とそれ以外への通話を制御する中継系の呼制御サーバー(CAサーバー)と,ひかり電話同士の通話を制御する呼制御サーバー(SIPサーバー)の両サーバーが,大量の接続を処理せざるを得なくなり高負荷状態になったとした。

 また4月13日のトラブルは,ひかり電話ビジネスタイプを収容する呼制御サーバーのプログラムの不具合で処理能力が低下し,一時的に呼制御サーバーが高負荷になったことを原因として説明。さらに4月21日のトラブルは,一部エリアの呼制御サーバーのプログラムに非効率な処理が発生したことで,一時的に高負荷になったことを原因に挙げた。

 同社は今後,システムの安定運用のために,さらなる信頼性の向上および故障対応の迅速化に取り組むとしている。