ソフトイーサは9月16日,同社が開発した「次世代VPNシステム(仮称:VPN 2.0)」の商用利用を11月30日から開始すると発表した。合わせて同製品を販売する新会社「ソフトイーサVPN」を設立。販売や契約の窓口業務を開始した。新会社はソフトイーサが50%を出資。代表取締役にはビレッジセンターの中村満代表取締役が就任する。

 VPN 2.0とは,「レイヤー3スイッチを仮想化する技術を搭載し,スマートカードによるセキュアなユーザー認証に対応」とうたっていることから,先週公開されたばかりのSoftEther VPN 2.0 Beta 4がベースになるもようだ(関連記事)。現在,三菱マテリアルが販売している「SoftEther CA 1.x」とは,リリース文中で「全く次元の異なるシステム」「通信の互換性なども一切ありません」として,完全に独立したものであることを強調している。

 今後ソフトイーサVPNは,SoftEther 1.0(CA 1.x)からのVPN 2.0への乗り換え,OEM提供,代理店やビジネス・パートナーの募集などを行っていく。何もかも一新したVPN 2.0の今後に注目が集まる。

(小野 亮,加藤 雅浩=日経コミュニケーション