写真●レノボへの事業移管対象に含まれる「IBM Flex System」
写真●レノボへの事業移管対象に含まれる「IBM Flex System」
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 中国レノボ(Lenovo Group、聯想集団)の急拡大が止まらない。2014年1月下旬、レノボによる大型買収の発表が相次いだ。

 23日には米IBMからPCサーバー(x86サーバー、写真)事業を約23億ドルで取得すると発表(関連記事:米IBMがx86サーバー事業を23億ドルで中国レノボに売却、約7500人がレノボに移籍)。29日には米Googleから傘下の携帯電話・スマートフォンメーカーMotorola Mobilityを約29億1000万ドルで取得すると発表した(関連記事:Lenovo、GoogleからMotorola Mobilityを29.1億ドルで買収)。

 ITpro編集長日記では、23日に「レノボが富士通を抜く日は到来するか」と書いていた。この時点ではレノボによるMotorola買収は織り込んでいなかったので、「2014年度は、富士通とレノボがアジアITの盟主を争う年になるかもしれません」と結んでいる。その後、数日で早くも状況が一変した。

 レノボがPCサーバーを取得した時点での推定年間売上高は419億ドル。ここにMotorolaの売上高(Googleの2013年1~12月期決算によれば43億ドル)を足せば合計462億ドル(約4兆7500億円)となる。富士通の2014年3月期予想売上高は4兆6800億円なので、計算上は富士通の売上高を抜き「アジアITの盟主」となる“可能性”がある。