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 うつ病などのメンタルヘルス不調は,ITエンジニアにとって非常に重要な問題だ。実際,他の業界と比べてIT業界のうつ病の割合は高い,と指摘する声は多い。メンタルヘルス不調の予防や早期の職場復帰のためには,メンタルヘルスに関する正しい知識が不可欠。そこで,今回はメンタルヘルスに関する10の質問を用意した。

 メンタルヘルス検定を受検したのは,Webサイトと展示会場を合わせて2456人に上った。これは,今回のITpro EXPO検定の中で,プログラミング検定の2911人に次いで2番目に多い。メンタルヘルスに対する関心の高さをうかがわせる。ただ平均点は,100点満点で33.3点と比較的低かった。各問の正答率は以下のとおりである。


【メンタルヘルス検定】の受検者数と平均点

 受検者数平均点
Webサイトでの受検224433.6
展示会場での受検21230.4
総合245633.3


【メンタルヘルス検定】の正答率

問題問題1問題2問題3問題4問題5
正答率(%)33.116.628.619.751.9

問題問題6問題7問題8問題9問題10
正答率(%)18.146.539.964.414.3

 正答率が最も低かったのは,VDT(Visual Display Terminals)作業に関する【問題10】。正答率は14.3%だった。

【問題10】
 VDT(Visual Display Terminals)作業に関する次の記述で誤っているものはどれでしょうか(1つを選択)。
【選択肢】
A) 瞬きの回数が減少するので目が乾きやすい
B) 首,肩,腕,背,腰の筋肉に動的疲労が生じ,こりや痛みの原因となる
C) 心理的時間の短縮が生じ,一連続作業時間が長くなる原因となる
D) 脳が過覚醒状態になりやすいため,作業終了後すぐには寝つきにくくなる

 正解はB。VDT作業で生じるのは「動的疲労」ではなく「静的疲労」だからだ。この問題では,多くの人がCとDを選択したが,この2つの選択肢はいずれも正しい説明である。