テレビはネットで変えられる

 テレビとインターネットを連動させることで新しいデジタルライフを提供しようという試みが,続々と立ち上がり始めた。NTTグループのNGN(次世代ネットワーク)を利用したIPTVサービス,アクトビラによるHDTV(ハイビジョン)画質のVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスといった新たなコンテンツ提供の仕組み作りへの挑戦や,APIの公開によってインターネット上のコンテンツを様々な機器で利用できるようにする試みなどである。NHKのVODサービス「NHKオンデマンド」(NOD)も今年12月に始まる。

 通信と放送,家電,ソフトウエアの各分野で始まっているこうした取り組みをうまく連携させることで,AV機器やホームネットワークを進化させ,コンテンツビジネスを生まれ変わらせることが可能になる。今回の特集では,日経ニューメディアと日経エレクトロニクスが2008年5月27~28日に共同開催したセミナーの中から先進5社の取り組みを紹介しながら,2011年以降の本格的なネットテレビ時代を展望する。

放送法の改正で変わるNHKのインターネット事業 
新たなテレビの形を具現化したアクトビラ 
「ひかりTV」が本格始動,IPTV普及促進のカギは標準化 
「ながら視聴」に対応,テレビ向けYahoo! JAPANサービスが始動 
未来のリビング・エンターテイメントを実現,IPTV進化の四つのステージ