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解答の解説記事 解答の解説記事 



【ネットワーク検定】の平均点
Webサイトでの受験者 58.6
会場での受験者 37.4
総合 48.0

 ネットワーク技術者の多くが取得するベンダー認定資格の「CCNA」と,そのエントリ版の「CCENT」。これら2つのシスコ認定資格試験の予想問題をベースに,ITpro EXPO 検定では「シスコのネットワーク検定」を実施した。1月30日から2月1日に開催した「ITpro EXPO 2008」展示会の会場の「解答解説シアター」では,その答え合わせと,事前にWebサイトでチャレンジしてくれた回答者の正答率を発表した。

写真●ITpro EXPO会場での解答解説シアターの様子
写真●ITpro EXPO会場での解答解説シアターの様子
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 ネットワーク検定の解答解説は,1月30日の午後4時10分から30分間,1月31日の午後1時40分から30分間,2月1日の午後3時から30分間の,合計3回実施した。

 講師は,IT教育ベンダーであるグローバル ナレッジ ネットワークのソリューション本部 齋藤理恵氏。齋藤氏は,第1問から第10問まで,一つひとつていねいに解説していった(解説の詳細は,こちらを参照)。

 また問題を作成したシスコからは,検定に対する回答に関しての講評記事を寄稿してもらった。以下に,それを掲載する。なお正答率は,ITpro EXPO 2008展示会の開催前のWebからによる回答を集計して算出したものである。

ITpro


 「シスコのネットワーク検定」にご参加いただいた皆さま,ありがとうございました。

 Webでの受験者の平均点は58.6点(10点×10問の100点満点)でした。複数選択の問題が多かったり,回答に迷うような選択肢も多かったので,難しく感じた人が多かったかもしれません。

 全体的に,実務で必要となる知識を問う問題は正答率が高く,背景となる理論の知識を試す問題の正答率は低くなるという傾向が見られました。普段からネットワーク設定やネットワーク管理などの業務に携わっている方が,多く参加して下さったのかもしれません。

 以下は,それぞれの問題の講評です。

■問題1 正答率63.2%
 プライベートIPアドレスを問う問題です。予想よりも正解率が低かったです。プライベートIPアドレスは普段から利用されていると思います。ただし,192.168.x.xのブロックを使う場合が多く,他のアドレス・スペースにはあまり馴染みがないのかもしれません。

■問題2 正答率82.0%
 サブネットに割り当てられるアドレスの数を問う問題です。高い正解率でした。実務において必須の知識ですので,さすがに皆さん良く理解されているようです。

■問題3 正答率92.7%
 ネットワーク・デバイスに安全にアクセスするためのプロトコルを選ぶ問題です。すべての問題の中で,最も高い正解率でした。SSH(Secure Shell)は,普段から利用される方が多いのでしょう。

■問題4 正答率50.5%
 LANスイッチが送信(フラッディング)するフレームのタイプを答える問題です。この問題は,知識のある人ほど戸惑ってしまった問題だったかもしれません。高機能なLANスイッチではマルチキャスト・フレームの送信を制限する機能を持ったものがありますので,選択肢Bの選択に迷ってしまったのではないでしょうか。

■問題5 正答率75.1%
 フレームが無限にフラッディングされる「ブロードキャスト・ストーム」という用語を答える問題です。この用語は,日ごろ頻繁に使う言葉ではないと思いますが,イメージしやすい名前なのでしょう。正答率が高かったです。

■問題6 正答率56.9%
 ルーターの機能を問う問題です。簡単な問題かと思っていましたが,意外と正解率は高くありませんでした。不正解だった人は,これを機会に,ルーターの機能について整理してみることをお勧めします。

■問題7 正答率19.1%
 ディスタンス・ベクター型のルーティング・プロトコルに関する問題です。最も正答率が低くなりました。選択肢には,シスコ独自のプロトコルに関する内容も含まれていますし,正解するにはルーティングの理論的な部分の知識も必要です。難しく感じた人が多かったと思われます。

■問題8 正答率48.7%
 OSPF(open shortest path first)の特徴を問う問題です。高い正解率となりました。明らかに違っている選択肢が並んでおり,消去法で正解を導きやすかったかもしれません。

■問題9 正答率68.0%
 無線LANのセキュリティ規格に関する問題です。結構難しい問題だと思ったのですが,正解率が高かったです。無線LANが広く普及していること,無線LAN利用時に皆さんセキュリティを意識していることがうかがえます。

■問題10 正答率35.5%
 IPv4からIPv6への移行方法を問う問題です。正解率が低かったです。一般企業の社内業務では,まだあまりIPv6が使われておらず,意識する機会があまりないのかもしません。

 出題した10問はすべて,ネットワークに関する基礎的な内容を問う問題です。不正解だった問題をチェックして,これを機会に正しい知識を習得しておくと良いでしょう。

(提供:シスコ)