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記者のつぶやき

あなたが25歳の若手社員に勝てない理由

中村 建助=日経コンピュータ 2007/10/30 日経コンピュータ

 ITの専門家であるはずの,働き盛りであるはずのあなたについて書きたい。社会に出てからインターネットを利用するようになった,社会人になってから携帯を持つようになったあなたが,25歳以下の若手社員にITの活用で勝てない理由について,である。

 もちろん,読者のすべてが“あなた”に当てはまる人物だとは思わない。ただ以下の条件の1つでも当てはまると感じるようなら,若手社員に脅威を感じる必要があるのではないか,と記者は考える。

こんなあなたに聞いてみたい

 まずは,ニコニコ動画を知らないあなたである。ニコニコ動画はネットを利用した動画投稿サービスだ。公開した動画の画面上を流れていくコメントを,自由に書き加えていくことができる点が他の動画共有サービスとは異なる。

 あなたは,社内ブログに何かを書き込むことをためらってしまう。「目立とうとしているのではないか」あるいは「つまらないことを書いて他人にバカにされるのではないか」と考えてしまうからだ。だが,タバコ部屋や飲み屋では会社や仕事について雄弁に語っている。

 あなたは公私の区別をきちんと付けたいと考えている。毎日,帰社した後の休みの日には会社のことを忘れて過ごしたいと考える。正直,会社の飲み会は苦手である。

 あなたは今でも新聞を最大の情報源にしている。ネットや電子メールのニュースを読むこともあるが,毎朝の新聞のチェックが欠かせないと考える。

 「こんなITの専門家なんていない」と考えるあなたに伝えたいことがある。実際に1カ月ほど前に記者が会った,ある大手IT会社の40歳代の執行役員は,ニコニコ動画のことをまるで知らなかった。この記事を書こうと思ったきっかけでもある。

変化を恐れていないか

 ここまで書いてきた条件にあなたはどれくらい当てはまるだろうか。風変わりな文章を書いてきたが,記者が本当に聞きたかったのは「あなたがITが引き起こす変化を恐れているのではないか」ということだ。より具体的にはここ1,2年の間に存在感を増している,ネットに関連した動きである。変化を象徴するものとして,25歳の若手社員を持ち出したのである。

 ネットから登場した新しいものの代表が,ニコニコ動画である。多少は知っていても,こんなものはただの遊びだとお考えかもしれない。あるいは,何か意味があるのか,とお考えかもしれない。

 だが,現場の実際の作業を動画で記録し,その作業のポイントがどこなのかをコメントで強調して画面上に表示していけば,これまでなかなか伝えることが難しかった「暗黙知」を他の人間に伝えることができるようになる。これは思いつきではない。現実にニコニコ動画に類似したサービスを用いて,こういった取り組みを実施している企業があるのだ。

 社内ブログも同様だ。暗黙知や「ナレッジマネジメント」といった言葉を使った経験のあるIT専門家は少なくないだろう。そして現実には,社員の積極的な参加が得られずにシステム投資が思ったような成果をもたらさなかった経験をお持ちの方も少なくないはずだ。

 25歳以下の若手社員が,この状況を変えるかもしれないと記者は考えている。少し前に,大手コンサルティング会社のアクセンチュアで,全世界の数多くのCIO(最高情報責任者)と会話を重ねているボブ・スー氏に取材する機会があった。この時,スー氏は「若い世代はネットで自分を表現することに積極的になっている」と話した(関連記事1:「CIOは10代の若者に学ぶべき」――アクセンチュアの技術戦略責任者が語る,関連記事2:Web2.0に対するCIOの関心は高い ,関連記事3:SOAの将来に懸念を持つCIOが増えている)。

 日本でも,SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のmixiなどの普及によって,ネット上で自分の情報や意見を自然に公開する人間が増えている。それだけではない。中高校生の間では「プロフ」と呼ばれるネット・サービスが流行している。こちらが驚くほどあっけらかんと自分に関する情報をネットに公開するのである。これからの世代はITを恐れていないのだ。書かなければ,情報を発信しなければ,取り残される時代がやってくる可能性はある。

 公私の区別の話もここにつながる。現実には公私を含めた複雑なネットワークを,すでにSNSの上で形成している人も少なくないはずだ。ネット上という条件は付くものの,自分の周りに公私の融合したネットワークが誕生している。

 なかには,ネットで知り合ったり,より親しくなることもあるだろう。公私のネットワークは別だという自らの規律を,SNSのようなサービスが変えてしまう可能性がある。ネットワークがすでに存在しているのに,あたかもそれがないものであるかのように行動するのはどこか無理があるのではないだろうか。

 そしてネットでのつながりは,情報の新たな価値付けを可能にする。新聞の話はこのことに関連して書いた。

 情報の価値を評価付けるものとして新聞の力が衰えつつある,といったことを記者は書きたいのではない。他人の力を借りることで新たな情報を発見できる可能性があることを指摘するためである。

 この考えを取り入れたものがソーシャル・ニュースサイトでありソーシャル・ブックマークである。世界最大のソーシャル・ニュースサイトであるdigg.comの利用は月刊で1500万ユニークユーザーを超える。これらの情報は評価付けされながら,時々刻々と更新されていく。1500万の評価は刺激的であるし,1個人の情報アンテナの限界を軽々と超えていく。

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